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【知恵の森】政界の生き字引『三宅久之の書けなかった特ダネ』三宅 久之 (著)

2010-12-30 08:27


「なんとかならんかね~」
「民主党ですか?」と返したとき大爆笑が起こった。

M-1グランプリでスリムクラブがネタにするほど今年は悪い意味で政治に注目度があったかもしれません。

今日の一冊は、そんな政界を50年以上にわたって取材してきた第一人者で、政界の裏表を知り尽くした政治評論家、三宅久之氏の一冊です。

歯に衣着せぬ社会時評でお茶の間をわかせファンも多い著者は、早稲田大学文学部を卒業後、毎日新聞社へ入社。政治記者として首相官邸、自民党、社会党や各省庁を担当します。

記憶に新しい所では、今年、完全勝訴を勝ち取った沖縄返還の際の密約を暴露した西山記者。その当時の上司に当たります。また、本書では何度も政治家の自宅に押し掛け取材した事を事細かく書かれています。これで、テレビで、的確な政治解説、政局予想が的を得るのもうなずけます。

なにより、魑魅魍魎な政界で長く記者を続けられるもの著者の人柄のおかげではないでしょうか。
関係者も死去し、書き残さなければ歴史の闇に埋もれてしまうとのことですが、政治記者が、取材以外の事をすることやこんなものをもらったなど、テレビのニュースでは絶対に放送されない内容が満載です。

御高齢ながら2011年も益々ご活躍されそうな著者。2011年に向けてお正月休みに読んでおくと著者のコメントの裏側までわかり、政治が面白くなるかもしれません。

ぜひ、読んでみてください。